宮古上布・琉球染織
製織作業工程
染色を終えた糸は経糸、緯糸別に製織に備えて下拵えをします。
経糸の下拵え 筬通しの準備
【筬通しの準備】
(絣糸)
まず染色後むしろ状に機締めされた絣糸の締め糸を解きます。
それを湯水で洗い、糸を柔らかくするために薄くした酢ですすぎ乾かします。
糸が乾燥したら、図柄に合わせて糸を割り振りしていきます。
(地糸)
染色された地糸はまだ7,5メートルに整経されたままなので、
湯水洗いをして酢ですすぎ乾かした後、
バフでくりなおし一反分の長さに整えていきます。
整経された糸は大きな8の字の形になっています。
帯と着物では出来上がりの長さが違うので、ここで整経する長さも異なってきます。
帯は織りちぢみなどを考えて、大体6m30cmほどに整経していきます。
整える長さは異なりますが、その他は同じように整経していきます。
【仮筬通し】 仮筬通し
準備が出来た絣糸と地糸を図案と照らし合わせながら、
筬の一目に対して2本ずつ糸を通していきます。
全ての糸が通し終えると、通した糸を適当に束ねてくくります。
仮筬通し作業風景
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仮筬通し作業風景仮筬通し作業風景仮筬通し作業風景仮筬通し作業風景
【巻き取り】 巻き取り
筬に通した糸を絡まないように注意しながら、
束ねてあるほうから巻き棒に巻いていきます。
このとき糸がたるまないように一定の張力を保つのに注意します。
巻き取り作業風景
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巻き取り作業風景巻き取り作業風景巻き取り作業風景巻き取り作業風景
【綜絖通し】 綜絖通し
全ての糸を巻き取った巻き棒からの糸を1本1本綜絖に通していきます。
綜絖は2枚あるので、それぞれに糸を交互に通します。
そうすることによって織るときに綜絖が上下します。
綜絖通し作業風景
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綜絖通し作業風景綜絖通し作業風景綜絖通し作業風景
【本筬通し】 本筬通し
綜絖に糸を通し終えると、再び筬に糸を通します。
仮筬のときと同じく、筬の一目には2本ずつ糸を通していきます。
本筬通し作業風景
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本筬通し作業風景本筬通し作業風景本筬通し作業風景本筬通し作業風景
【絣選び】 絣選び
全ての糸を通し終えた筬と、巻き棒を織り機に設置していきます。
筬に通した糸は地糸と絣糸別に分け、巻き棒に巻かれている布に縛っていきます。
絣選び作業風景
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絣選び作業風景絣選び作業風景絣選び作業風景絣選び作業風景
緯糸の下拵え
(緯絣糸)
染色後、むしろ状に織り締めされた絣糸の締め糸を解いて、絣分けを行います。
絣分けされた糸を湯水で洗い、薄めた酢ですすいだ後乾かします。
【管巻き】
こうして準備が出来た緯糸は、糸車を使ってツミグル竹に巻き取っていきます。
巻き取り終えたツミグル竹は投げ杼に入れられます。
ここまでの多くの工程を経て、ようやく製織の作業に入ります。
織る仕事にはどんどんと形になっていく楽しさがありますが、織り手のその日の気分が
すぐに上布に表れてしまうので、特に集中しなければならず、
神経が張りつめられる仕事です。
製織は2つの綜絖の上げ下げによって出来る経糸の間に、投げ矛を通していきます。
投げ矛は緯絣糸が入ったものと緯地糸が入ったものの2種類があり、図柄に合わせて入
れ替えながら織っていきます。
人によって異なりますが、大抵の場合は弓で経糸の幅を広げながら織っていきます。
弓で幅を広げることによって、糸が張り、絣が合わせやすくなります。
時々、糸の毛羽立ちを防ぐために糊をつけます。
15センチほど織れると、針で糸を1本1本すくい経糸の絣のズレを直します。
この絣合わせに時間がかかるため、普通の人で一日数センチ、熟練した人でも一日に3
0センチ程度が限界とされています。
一反織り上げるのにかかる日数は柄によって異なりますが、絣合わせにもっとも時間を
要する十字絣の場合には、かなり熟練した人でも織り上がるのに半年以上かかります。
製織
製織作業工程
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道具 糸づくり 図案 染色 製織 砧打ち
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