上地 尚子
平成11年7月に研修生として工芸センターに入り、平成17年に
卒業しました。
専業主婦で、家業の雑貨店を手伝っていたのですが、心がいつも
満たされなくて、なにか、やりがいのある仕事がしたいと思い、
織りの世界に入りました。機織は、想像していた以上に難しくて、
うまくいかなくて、苦労をしましたが、楽しかったです。ゆっく
りと黙々やる作業が自分に合っていたのだと思います。
織りは、私にとってなくてはならない生活の一部です。毎日が充
実しています。
神里 佐千子
〔福樹工房〕
1988年 宮古織物事業協同組合で宮古上布の織りと藍染を
学ぶ(約7年間)その後平良市勤労青少年ホームで友人と
染織講座を受け持つ
2000年 福樹工房を開設
宮古を夢のある織りの島にしよう!と周囲の織手たちと糸づくり
や植物染めや絣の研究にがんばっています。
杵渕 晴美
1996年宮古織物組合を経て福樹工房入所
宮古島で手績みの苧麻糸に魅了され向かい合ってきました。今糸の
存続の為課題は多くありますが、この何にも変えがたい宮古上布の
根源である糸を絶やすことのないようと願い織り続けています。
斉藤 美喜
1995年 夫と子供と共に宮古島へ移住
1998年 砂川 美恵子氏の下で宮古上布を始める。
2003年 第3回細と織の公募展入選
塩川 喜美子
H13年 宮古織物組合で織りを始める。
十字絣を2反織る
H16年 7月 自宅で織りを始める。
下地 達雄
〔織工房下地〕
宮古上布意匠伝統工芸士
宮古上布技術保持団体員
13歳のときに“本村 恵祥工房”に入り、宮古上布の世界に入る。
52年、宮古上布、そして十字絣の絣締めに関わってきました。
昔の人に比べると、最近の人は身体も大きく発達してきているので、
巾を広くし、長さも伸ばして今の若い人たちにも親しんでもらえる
ように対応していきたいです。400年以上受け継がれてきた、
藍の十字絣を守っていくため、後継者育成に力をいれて
います。
下地 ミツ
〔織工房下地〕
大正4年生まれ。
12歳のときに宮古上布を織り始める。
これまでの82年間、宮古上布を織ってきて大変な苦労をしたことも
ありますし、反対に喜びも山ほど感じることもありました。
今は、良い織り手を育てることに喜びを感じています。
息子の下地 達雄と二人で織工房をしていますが、織工房をする
ことで生徒さんたちから元気をもらい、この子たちを絶対に
自立させるまで頑張るぞ、という気持ちでいます。
新城 ヒサ子
1984年 宮古織物事業協同組合で宮古上布の織りを習得し
宮古上布の生産に従事してきた。
1993年~ 現在に至る。
自宅で宮古上布・帯・草木染などを織っている。
砂川 照子
〔工房風樹〕
昭和20年2月6日 生まれ
平成10年7月~平成16年6月 藍染の十字絣に魅せられて、
宮古織物事業協同組合にて織りと藍染めを習う。
平成16年7月 自宅で織り始める。
宮古島の苧麻で手績みの糸を使って、地球にやさしく、
人にやさしい織物を織っていきたい。例えば、藍建の場合、
琉球藍やインド藍を灰汁で醗酵建したもので染め、他の色も
宮古島にある植物で染め、丁寧な仕事をしていきたい。
砂川 真由美
〔工房がじまる〕
手績みの糸が出す自然な風合いがとても好きで、機に座って
いる時は、色んな事を忘れて、織りに没頭しています。宮古上布
は織り上げるのも、本当に気の遠くなる作業です。織りに入
る前の工程は更に大変な作業ですが、自分でできる様になりたいです。
宮古島のおばあ達の”績む”糸に日々感謝して、楽しく機織り
したいです。
砂川 利津子
〔工房がじまる〕
何も知らず飛び込んだ宮古上布の世界でしたが、今は織りに
向かっている時間は私にとって、とても大切な時間となりました。
今後は伝統的なものはもちろん、新しい模様の絣柄も織れるよう
に頑張りたいです。
桃原 初枝
〔工房がじまる〕
宮古上布の魅力は、手績みの苧麻にあると思います。
その日その日で変わる苧麻糸に触れるのがとても面白く、
何もしていない時間があれば織りに向かいたいと思うほど、
織が楽しくてが仕方ありません。
今後は着尺の総絣が織れるようになれたらいいなと思って
います。
當真 まり子
〔苧麻工房330〕
昭和27年生まれ
1971年(昭和46年)藍染、十字絣の宮古上布が織りたくて、
下地恵康氏の工房に入りました。その頃宮古上布は年間900
反程織られていました。初めて苧麻糸に触った時から、こ
の糸だけでもきれいなのにと思っていました。
手績みの苧麻の良さが生きる布を織りたいと思っています。
豊見山 カツ子
1943年 沖縄県宮古島に生まれる
中学を卒業したばかりの15歳の頃に宮古上布の世界へと
入る。その後、沖縄県の工芸指導所で絣括りや草木染めの
技術を学ぶなど、若い人たちからも好まれるような新しい
宮古上布づくりにも力をいれている。
中島 三枝子
神里さんの工房にはH17.8月からお世話になっております。苧麻
を手がけるのもこちらへ来てからです。織手は様々な問題をかか
えています。
糸のこと道具のこと問屋さんのことなど、今私の出来る事を精一
杯努力して、宮古上布が今後も発展していくよう周囲にも働きか
けている所です。
2011年 国展入選
仲間 伸恵
〔福樹工房〕
宮古上布の魅力は、なんといっても手績みの苧麻糸にある
と思います。
その大切な糸を台無しにしないように、今後はデザインの
力や染織りの技術をしっかり身につけ、美しい宮古上布が、
この世に生まれ出てくるための通り道になれるよう精進しよ
うと思います。
根間 千鶴
〔工房がじまる〕
宮古上布の世界に入ってまだ間もないですが、織りが進むと
きには自分も自然の一部になったような気持ちになり、とて
も楽しいです。
宮古上布の伝統を残していくためにも頑張って続けていきた
いと思います。
羽地 直子
〔工房がじまる〕
織りを始めて18年目になります。
反数を重ねるごとに、宮古上布に魅了されています。そして、
子や孫にも伝えていきたいと強く思う様になりました。おばあ達の
手で紡いだ一本一本の糸を大切に織り込んでいきたいです。
羽地 真佐代
〔工房がじまる〕
宮古上布は糸になるまでの工程が特に素晴らしいと思います。
手績みの糸を見るたび"どうしたらこんなことが出来るのだ
ろう"と感動させられます。
今はまだ周りに助けてもらいながら、織っていっている状態
ですが、織り上がるまでの工程を自分で出来るようになれるよう
努力したいと思っています。
羽地 美由希
〔工房がじまる〕
子供の頃から、いつもそばにあって、母の手伝いをしている内に
興味を持ち、23歳で織りの世界に入りました。
宮古島のおばぁの手から作られるブー(苧麻)が大好きです。
昔からある模様(絣)が目標です。
昔ながらの手作業を学んで、そこから新しいものを作っていき
たいです。
前川 かず子
山崎 香織